『ジリジリしてしまった髪をなんとかしたい。縮毛矯正の極地』

『ジリジリしてしまった髪をなんとかしたい。縮毛矯正の極地

湿気が強い季節になると、髪のまとまりについての相談が増えます。キレイにまとまった髪をキープするために様々な努力していらっしゃいます。

それでもなかなか思う通りにならないこともあります。

今回ご予約いただいたお客様は縮毛矯正とトリートメントでご予約いただいてました。

どんな状態からのご相談かというと、

髪質、緩やかにうねるくせ毛

髪の太さは通常

半年前ブリーチ歴あり、

常に10レベル以上のカラーリング

毎日ストレートアイロンでスタイリング

エクステ一部付いている

という具合です。

ダメージが強く出ているためにまとまりづらい、あるいは髪のクセがでてまとまらりづらいなど、理由によって対処方が変わってきます。

今回のケースは2つの要素どちらも関係していたのですが、ブリーチ&ストレートアイロンによる髪のダメージが進行し広がっているという印象が強くありました。

ご自宅でもさまざまなトリートメント試してみたが、効果を実感できない。どうしたら良いか悩んでいた。とお聞きしました。

確かに通常のトリートメントを施術しただけでは、数日で元に戻ってしまいます。それをご自身でも思い、希望の状態にするにはどうしたらよいか周りの人に聞いたところ、紹介者様から当店の縮毛矯正が良いと聞いてご連絡いただいたとのことです。

 

お客様は、今より手触りがよく、綺麗に見えるようにしたい。ボリュームがダウンしすぎるのは避けたいが、収まって欲しい。エクステの影響もあるが重く見えるところは自然に馴染むようにして欲しい。
当然ご紹介をいただけることは美容師にとって、最も嬉しいことの一つであります。それだけ信頼を得ることができたのだと素直に自身を評価したくなる瞬間ですが、

同時にその期待に対していかに応えられるか、可能ならばその期待値を超えたいと考えています。それだけにこだわりをしっかりもって対応させていただきたいところです。

上記の様な髪の状態の時は通常、縮毛矯正の施術の難易度はグッと上がります。

理由は、薬剤の反応に髪が耐えられず、よりダメージが進行したり、髪が切れてしまう可能性もあるからです。

そのため、場合によっては、選択いただいたメニュー以外の案を打診することがベスト、と言う苦渋の決断をすることもあります。

その方が良い結果になると確信した場合のみですが。

ジリジリした質感になったらかなり経験を求められる・・・紙一重な場合もあります。

しかし、お客様のご希望を断るのですから、それなりの評価になってしまう可能性もある。

他のところならやってくれるのに、もっと上手なところを探そう・・・など。

本当に他店の方が良い仕上がりになるならそれも致し方ない。

そういうことをふまえて、決断をする時は熟考し言葉をしっかり考えながら伝えます。

しかし、基本はできなから仕方ないからという発想でなく、これが今日の「ベスト」という結果のために心血を注ぎます。

さて、写真でも追っていきます。

これがシャンプー直後です。絡まり具合をこの時点からチェックします。何もして無くてどれくらい絡まるか、みることも大切です。

軽くクシでとかした状態。この時に髪にどれくらいのテンションがかかるか、髪の保湿具合を感じながらとかします。実際にダメージが限界値に近いほど、保湿力が弱く、乾燥スピードやテンションが強くかかります。

細く分け取りながらくせの度合いと、髪の状態をみていきます。

若干わかりにくいですが、もみあげ付近の黒い毛と茶色い毛の境目、細かいウェーブが出ていてジリジリしています。

この状態になったことがある方はわかると思いますが、この状態になった髪の手触りを向上させるのは難易が高いです。


そして、トップからサイドにかけて、シールタイプのエクステがついています。

今回は選択いただいたメニューのまま施術をお受けました。カットの追加案はさせていただきました。

どちらも、今より良い成果を出すために考えて出した決断です。

では結果ですが、

ハンドドライ後の状態です。

わけとってみました。もちろんハンドドライです。

この状態と比べるとよい仕上がりになったのではないのでしょうか?

ダメージ等で縮毛矯正を諦めているかた、トリートメントしてもアイロンしてもうまくまとまらない方、良かったら一度相談下さい。

ご参考までに。

※施術内容は、髪質、状況によって異なります。

 

有り難いです。