『カラー剤をとてもよくかき混ぜている気がします。なぜですか?』

『カラー剤をとてもよくかき混ぜている気がします。なぜですか?』

A カラー剤を塗布に適した状態まで早く反応してほしいからです。

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プロフィール:『カミカガク」代表 佐藤 友紀

ちょっと新しいを楽しむ美容をコンセプトに、丁寧なカウンセリングを重視した小さな美容室を経営。

「美容室で米ぬか?」伝統を取り入れ優しい施術を提案。

約4年間長岡で修行後、関東へ。前職で約8年従事後、伝統ある長岡市千手の長生橋通りに美容室を出店。

髪をクセを活かすための提案を大切に、お任せオーダーをする顧客が多い。いつもとは違った新しいスタイルにしてみませんか??

趣味:ホームページづくり、ランニング、ボルタリング、男料理、ストレッチ

 

 

ヘアカラー剤は酸素と良く結びつくことで発色し、髪の毛に塗布後定着します。多くのカラー剤は1液と2液に分かれていて混ぜた直後に反応し始めます。しかし、一気に薬剤同士が混ざり合って反応するというよりは、少しづつ空気と触れながら反応している状態です。仮に一気に反応してしまうと髪に塗布し終わる前に反応が終わってしまって、染まりムラにつながることでしょう。そのために適度に反応する配合につくられています

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前回の記事で、ヘアカラーのことをアルカリカラーと呼びましたが、ヘアカラーはアルカリ性です。混ぜた直後は薬剤が安定していなく、局所的にアルカリ反応が強くでて敏感肌の頭皮に影響があることもあります。美容室で扱っているカラー剤の中に含まれている「染料が髪に対して染まることを良く助けてくれる揮発性のある成分」があります。これが入っていると染まりがより良くなり、また揮発性があるため、体内や毛髪内から早い段階で余計な成分のみ抜けてくれます。

しかし、揮発するためにほんのり刺激臭があったり、混ぜた直後は敏感肌に対して少ししみやすいという側面もあります。そのためカラー剤をつくりたての時はよく最初に混ぜてから使うことで、刺激を落ち着かせ、染めるに適した状態になります。そこまで混ぜなくても問題なく染まるようにできている物が多いと言われていますが、敏感肌に刺激を感じさせてしまうリスクをできる限り減らしたいので、私は少し多めに混ぜた後に使用します。

またより滑らかになるので、塗りやすいですよ!これに関しては、そんなに感じない人もいる

しなくても問題がないことが多いですが、こういう小さなところからこだわることを大切に積み重ねることで、よい成果に結びついてくれると考えています。