『ヘアカラーで髪を傷ませないために美容師がしていることは何か?』
シンプルな疑問なだけに奥が深いです。髪を痛ませたくないというのは美容師であればとても大切なことです。
そして、日頃美容室に言っている方はもちろん、ホームカラーという選択をしている方も気になることと思います。
双方、できることなら、痛ませたくないという気持ちがあると考えています。
一般的にヘアカラーにおいてダメージの要因となるのは、
○薬剤に含まれる過酸化水素、アルカリ剤
○物理的ダメージ(ハケやクシの刺激)
の2つになります。
髪にできる限り負担をかけずに染めるために選薬剤を選びます。
1.ヘアカラーの前につける前処理、ケアトリートメント、保護クリーム等を選びます。
選定するヘアカラー剤が十分な働きをするため、髪や皮膚に対して刺激を抑えるための処理を行います。
2.カラー剤の1剤を選びます。(アルカリ剤を選ぶ)
染まり具合に大きく関わっていて、発色する染料の度合い、薬剤の浸透度合い、薬剤が発色することを阻害するメラニンの分解に関わっています。
3.カラー剤の2剤を選びます。(過酸化水素濃度を選ぶ)
日本では過酸化水素水の濃度を6%まで配合 が認められてます。染料を発色させる 役割があり、またメラニン色素を分解して脱色させ、1剤が十分な効果を発揮することを助ける役割も担っている。しかし、濃度が濃いほどダメージにつながる可能性が高くなるので、目的に合わせて選ぶ必要がある。一概に高い低いで良し悪しを決めるのもでも無い。
またトリートメント的な意味合いの成分も含まれている。
4.髪に薬剤を塗布する際に使用する器具による刺激を配慮します。
髪キレイに染めるために、必要な所に必要な薬剤を塗布することが必要になります。その際に使用する器具を選びダメージを抑える塗布方法を考えます。
器具によってダメージを受ける可能性があるキューティクルはハケの使い方や、髪留めによって刺激を受けるので知識を持って塗ることが求められます。
5.洗い流す際のシャンプー剤、トリートメント剤を選びます
pHの値、残留アルカリをコントロールし、仕上がりの色、色持ち、頭皮への刺激軽減を考慮します
以上5つがヘアカラーを塗って流すまでに美容師が主に気をつけていることです。
どれも、美容師によってだす答えが違うことです。これがサロン選びにも関わってくることと思います。今までは、その内部的な内容はわかりづらかったことですがSNSやインターネットで知る機会が多くなってきています。
また、サロンでヘアカラーを行うか、ホームカラーで行うか判断材料にも関わってくるかと思います。
ご興味がある方はぜひカウンセリングの際にご質問下さい。