『美容師がお客様として来ますか?また技術などみられるのは嫌ではありませんか?』
🅰 ご来店していただいています。特に見られて嫌とは思いません。
今一度、聞かれることが多い事の一つです。
同業者である、美容師、経営者の方のご来店はあります。その際に皆さん名乗ってくるか?とも聞かれますが、大体ご来店していただいて、カウンセリング中におっしゃることが多いですね。
以前書いたことなのですが、僕自身も髪を切る時は自分で切らず、他の美容室で切ります。
理由は、
手間、客観視しづらい、切ってもらうことも好き
だからです。
その時は特にあまり仕事のこと考えず、一人のお客として雰囲気を楽しみます。
(だから、切りに行ったら冷たくしないでほしいなぁと常々思っています)
だから同じように一人で美容室を運営している、少人数サロン、フリーランス、他に行ってみたい美容師は自店以外で切ったり施術すると思います。
その際に技術を見られるのは嫌じゃないか?
と聞かれることがあるのですが、特に気になりません。特に専門用語バリバリに使って説明できるので意思の疎通を図りやすく、施術しやすいです。
普段はお客様と話す時にはできるだけお互いに共通認識しやすい言葉を選択したいと考えているので、可能な限り専門用語は使いません。
また、
見られる=盗まれる
という解釈をされているのでそういう風に言ってくださったと思うのですが、
確かに職人の世界は「見て盗む」ということもあります。
がしかし、一つ言えることは見ただけでは盗めません。
盗むというよりは見て、真似て、自分なりに意味を考えて消化して自身の引き出しに落とし込む
という感覚だと思います。
見た後にそれ相応のトレーニングなり、考える時間を必要とするからです。
もし、そこまでしたことに対してはもはや、自分のモノと言ってもよいのではないでしょうか。
特に意識して取り入れた技術は尊敬を込めて師と仰ぐことももちろんあります。その場合はそれなりの対価を払っていることが多いです(お金に限らず)
また技術や施術内容は店舗ごとに雰囲気との相性もあるので一部分マネても成果までの結びつけが厳しいのでは?と思います。
例えの話しですが、私が以前勤めた会社でスタッフにどの技術でもそうですが、技術指導した時に教えたことがすぐにできたスタッフはいません。
また、私自身も教わった時に指導者のマネをしようとしてもすぐはできませんでした。
他に料理に例えるならば、年長者がつくった煮物の作り方を直ぐ側で見ながらメモを取って、その後つくっても同じ味を再現することはきっと難しいと思います。
総して、みただけでは本質はわからず、成果までたどり着かないし、自身で考えてたどり着いたモノはその人の糧であるので特に気にすることはないと思います。
そして、私にも当然当てはまることですが、良い技術が普及したほうが、より良い技術をお客様に提供できる機会が増えて、
より取り入れたいという欲求も増えますので、美容師にとってもお客様にとっても良いと思います。
基本の基準値が上がります。
とここまで書きましたが、真似されるなんてまだまだ言えません。
むしろその領域に辿りつたらちょっと自身を褒めてあげれるかもしれません。
そしてあえてこのお店で秘密にしていることがあるとすれば、それはコーヒーです。
これは秘密でいきたいと思います。