『ヘアカラーで手って染まってしまうんですか?』
🅰私の場合、ヘアカラー塗布時ではなくシャンプー時に染まってしまいます
近頃、お客様に「手」について聞かれることが増えました。
ヘアカラーをすると(塗っていると)手が染まるの?
なんかかわいそうだね。というお言葉をいただきました。
その時に「え?かわいそう?なぜ?」という?が最初に感じたことですが、今ではもっと考慮すべきところと考えています。
基本的に塗布時は手袋を装着しているので染まりませんが、私の場合シャンプー時に手袋を外してシャンプーをします。
ヘアカラーをした髪をシャンプーする場合、いきなり泡立てて洗うことはありません。
ヘアカラーをマッサージするようにして、優しく髪とお湯と薬液を混ぜるイメージで髪や頭皮から薬剤を落としていきます。
この技術によって、ヘアカラーの発色を良くしたり、質を最後に左右するからです。
また、このあとのシャンプーの質にもつながる、大切な技術です。
しかし、この時に、指についているカラー剤がまだ反応していて少しづつ染まってしまいます。
そして、手が鏡に写った時や、ふとした時にお客様の視線を不用意に奪っています。
シャンプー時に手袋する、しないについては賛否分かれるところです。
私はシャンプーの技術により集中するために手袋をしないという選択をしていました。
しないほうが気づける情報が多く、不手際が減るという判断です。
しかし、他には大型サロン(有名)で手袋をしてシャンプーするのが基本としている店舗があります。
なので、私が現在もっている発想はもう少し枠を広げる必要があるなぁと感じました。
今まで私は美容師をやってきてアシスタント時代はもっと手が黒く染まっていて、手荒れをしていました。それを経て、気にしなくなっていました。
その後、シャンプー以外の業務を担当することが多くなり、手は染まっていなく、荒れていない状況になりました。
そして今の就業形態になり、また少し変化をした手をみて、
「ちょっと職人ぽいし、少し痛い時もあるが嫌いじゃない」と思っていました。
好きとか嫌いという話でなく、結果、不必要にお客様に気にされているということをふまえて、
今後どのようにしていくかを今一度考えて行動していこうと思います。
こういう風にお客様からの疑問、率直なご意見から、今までの慣習、技術、考えて方を見直していくことも大切だと思っています。
有り難いことに、手書きの店内アンケートを多数いただけ、お客様との会話の中から自身を省みる良い機会をいただいています。
ありがとうございます。
より美容室としての質を向上するために、ご意見をちょうだいすることもあるかと思いますが、良ければ今後もお付き合い下さい。
宜しくお願い致します。