「顔の肌」と「頭皮」って、似ているようで別モノ。
でも花王の研究では、“皮脂の中に含まれるRNA(皮脂RNA)”を調べると、顔と頭皮でRNAの発現パターンがよく似ていることが確認されたそうです。
顔と頭皮の皮脂RNA発現パターンが類似していることを確認
まず結論:何が分かったの?
花王は、皮脂に含まれるRNA(皮脂RNA)を解析して、同じ人の「顔」と「頭皮」で、どのRNAが相対的に多い/少ないかの“出方のパターン”が類似していることを明らかにしました。
皮脂RNAって何?
皮脂RNA(ひしRNA)は、皮脂(あぶら)の中に含まれる、人のRNAのことです。
RNAは「細胞が今どんな働きをしているか」を反映する情報の一種で、皮脂に混ざって採取できる可能性があるため、研究分野では注目されています。
一言でいうと何がポイント?
皮脂を採るだけで、肌や頭皮の状態を“遺伝子発現の情報”として捉えられる可能性がある、という点がポイントです。
血液検査のような“診断”とは別で、現時点では主に研究・開発用途の文脈で語られます。
美容師の現場に関係あるの?
現場目線での意味はこの2つです。
• “感覚だけ”になりやすい頭皮提案に、将来的に客観指標が増える可能性がある
• 顔で進んだ研究の考え方が、スカルプ領域にも広がる流れがある
ここを押さえると、スカルプ提案が「何となく」から「理由を説明できる」に寄せやすくなります。
客観指標ってなに?
客観指標は、「人の感覚や好み(主観)に左右されにくい、同じ基準で測れる数値・データ」のことです。
誰が見ても(測っても)だいたい同じ結果になりやすいものを指します。
美容師の現場での例
主観(感覚)
• 「乾燥してそう」
• 「ベタついてる気がする」
• 「赤みが強いかも」
• 「この人は敏感っぽい」
客観指標(データ)
• 皮脂量(測定器で数値化)
• 水分量(角層水分量)
• 経皮水分蒸散量(TEWL:バリア機能の目安)
• 肌画像解析(毛穴・赤み・色むら等の定量化)
• 頭皮スコープ画像(状態の記録・比較)
なぜサロンで重要?
客観指標があると、次が強くなります。
• 提案の説得力が上がる(「何となく」より「根拠」)
• before/afterを説明しやすい(変化が見える)
• スタッフ間で判断基準を揃えられる(教育が早い)
うちは、流行や感覚だけに寄せず、根拠のある提案を積み上げて指名につなげます。
スカルプ・肌知識も含めてアップデートしながら、「説明できる美容師」として強くなりたい方は、見学からどうぞ。