『縮毛矯正へのこだわり』

『縮毛矯正へのこだわり』

自身がくせ毛であることがきっかけで、美容業界に入ったと記憶しています。

髪の毛をうまくセットできない時のもどかしさ、さらにそれを周りの人に言われた時のもやもや。これをどうにかしたくてしょうが無かった学生時代。

雨の日いつもより時間をかけても、外に出て30分後にはもや~

水泳選手時代、泳ぐ度にもや~

帽子をかぶらなければ行けない時にもや~

ってなっていました。

今でも全てを克服したわけではありませんが、カットの技法、パーマデザイン、セット方法、スタイリング剤の選び方で快適に過ごしやすくなってきているのは実感しています。

その中でも今回はくせ毛をコントロールするために生まれた縮毛矯正にクローズアップして記載させていただきます。

縮毛矯正は今では広く親しまれていますが、どのようにして生まれ、進化してきたのか。より良いクオリティーにしていくためにベースや流れを知ることは大切です。

自分のための資料としても記事にしています。それではまず、歴史をみてみましょう。

 

 

【縮毛矯正の歴史】

 

1.パーマの薬剤をつけてクシでとかすと髪のくせが緩和することに気づく

2.パーマの薬剤に小麦粉を配合してクシでとかすと髪のくせがより緩和することに気づき、広まる。

マニュアルや規制は無く、美容師の目分量で行われるところからスタートしたと思われる。

3.クリーム状パーマ剤がメーカーから製造され美容室で使われるようになる。

4.1980年代頃 ストレートパーマ用のアクリル製のパネルが販売されブームになる。

こういうものです。懐かしい方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。(私も少しだけ経験あります)

 

5.1980年半ば、 ダメージや仕上がりの観点から事実上パネル技術が条令で禁止令が出る。

6.クリーム状のストレートパーマの薬剤が改良され、ブームになる。

7.現在のアイロンの原型と思われるものを使用してくせを伸ばす技術が生まれる。(形状が現在とかなり異なり、まだ真っ直ぐ感は弱め)

8.ブローを行うことでよりクセを伸ばせる技術がブームになる

9.ブロー技術者のテクニックの度量から仕上がりに差が生まれやすいという背景から、高温のアイロンで行う縮毛矯正が生まれ、ブームになる。

10.ダメージの緩和、まっすぐ過ぎないストレート感をすくるための技術、薬剤が開発され、より深い知識と経験が求められるようになる。

 

と、おおまかで、地域によって差があるところもありますが、このようにして現在の縮毛矯正のかたちになってきました。

 

難しい技術でトラブルも起き得る可能性が高い施術ですが、高いクオリティーに仕上がった時のお客様、美容師の満足度は両者共にとても高いものになります。

縮毛矯正へのこだわりのまとめ、続く・・・